大阪で新鮮なあぐー豚が食べられるお店「まんまーる」

まんまーるの軌跡

10代の頃から食べる事が好きでお金も無いのにあっちこっちをウロウロ・・・ 何十年経っても忘れられない味が、いくつも心に残っています。
若い頃から食に対しての好奇心が旺盛で、とにかく何でも食べてみたいという性格。

私が40代後半の頃に見た新聞の記事で、ある男性が70代のお父さんが亡くなる時に枕元に呼ばれて云われた事が
「俺は自分の人生に悔いがない。笑って死んでいける。お前も笑って死ねるようになれよ」だったそうです。
この記事を読んだ時、胸の奥がズキーンとしました。俺はどうなんやろか?勤め人として働いてきたサラリーマンです。そういえば20代の頃は飲食に興味を持ってました。俺は笑って死ねるんやろか?やりのこしている事が俺にはある。そこから転職を考え始めました。

約8年前の夏、嫁さんの母親の故郷である沖縄今帰仁におばぁーのお墓参りへ行く機会があり、名護市のホテル宿泊、いろいろ食べ歩きしました。
噂では聞いていた「あぐー豚」をまだ食べたことがなかった私は、早速ケータイで調べてあぐーのお店へ。
これをきっかけに私の人生が大きく変わります。

私が行ったお店は『満味』という焼肉店で、やんばる島豚アグー豚一本で商いをしていました。
心の中で「大阪人は焼肉いうたら『牛』、いくらアグー豚といっても豚はブタやん」と思いながら七輪の網で焼かれたミディムレアのあぐーロースを口に入れると、後頭部を金属バットで殴られたような衝撃が走りました。
なんやこれ。こんな味の濃い豚食ったことない――」ひと言で「うまい!!」大感激!!!

どの部位を食べても今までの豚とは違い、脂身もしつこくなく甘みがありました。
すぐさま店員を呼び止め、あぐーのことを根掘り葉掘り聞きました。
なんとコレストロール値も通常の豚の1/4というではないですか。「これや!!!」って思いが込み上げて来て
これをもし大阪で販売できるお店を開店できたら豚の価値観が変わる!皆にもっと知ってもらいたい!
と強く思ったことを今でも覚えています。まったくの無知だからこその思いでした。

大阪に帰ってからも、仕事をしながらアグーのことばかり考えていました。そして誰にも言わずにあぐーに関する事の下調べを始めました。
嫁さんにも誰にも言わずに、です。 流通・販売元・供給率…自分でお店をしたいと思っても、アグー豚が手に入らなければ意味がない。
沖縄でアグー豚を生産しているところは何軒かあり、沖縄に行っては何種類かのアグー豚を扱うお店に行って食べてみました。
販売元も訪ね、大阪に取り寄せては観光地ではないところで食べてみたり。旅先で食べるとより美味しく感じるからです。 販売量・供給率・価格も販売元で教えてもらい、取り寄せたアグー豚は10代や20代の子らにも焼肉・しゃぶしゃぶなどにして食べさせました。
そのなかで「やんばる島豚あぐー」がベストだと確信した私は、タレやポン酢を試行錯誤しながらどういう味がこのあぐー豚に合うか、独自の研究も重ね合わせて考えました。

数年後、会社へ退職願いを提出。今後するべきことを洗い出してスケジュールに落とし込みました。それから分野事業計画や収支計画を練り…と眠れない日々が続きました。

事業計画、資金計画、店舗設計にある程度の目処がつくと、今度はお客様に提供するメニューや料理に着手しました。まずは『やんばる島豚あぐー』をどのように仕入れるか、これが一番の問題です。 とはいえ、『あぐー』というキーワードをインターネットで検索すれば数100件ヒットし、どこが販売元かを調べるのにそれほど時間がかかりませんでした。つくづく便利な世の中になったものです。

やんばる島豚あぐーの生産は『我那覇畜産』だと判明したのですぐさま電話しました。出て頂いたのは 女性の方でした。大阪であぐーを使ったお店を開きたいと相談してみましたが、すぐさま無理との返事
一気に気持ちが落ち込みましたが、なぜ?と理由を聞いたところ現在あぐー豚は生産数が少なく、新たな供給は無理との返事でした。

でも、そこで諦める私ではありません!なんとか販売権を持っている『我那覇ミート』の電話番号を聞きだしたのですが
その女性曰く「絶対に無理ですよ!」と。可能性がほぼゼロの状態となりました

さてどうするか。電話ではきっと断られる。それなら現地に行けば可能性があるかも知れない!と、無意識の内に沖縄への航空券を購入していました。そう、現地での折衝にかけたのです。
1%でも可能性があるなら私は決して諦めません! 我那覇ミートの電話番号から住所を調べ、名護の片田舎へレンタカーを走らせます。運転中もあらゆる状況を考え戦略を練りました。

広大な敷地の一角に我那覇ミートの事務所があり、の横には一般開放されている食堂が(改築前の当時)ありました。
敵を知るためには…と、まずは食堂で腹ごしらえ。昼時ということもあり食堂の中は満員でした。
なぜなぜ分析を自問自答し、客の動線や厨房の動きなどをチェックしているとテキパキと指示している男性が目に入ります。もしかするとこの人がこの店の要では?と思い、タイミングを見計らって声をかけました。その方は我那覇宏生さん。私の夢や、やりたいこと、あぐーを大阪で広めたいことをプレゼンすると「いいですよ!全面協力しますよ」との一発返事。
こんな簡単な返事でイイの?あれだけ手に入らないと言われていたのに。 後に、何故OKしたのか理由をお聞きしました。「ありがたい」のひと言です。

これで一歩前に進むことができました。私に出来る事は前に進んでいくだけ。思いがあれば結果は必ずついてくるのです!

あぐーの仕入れ先も店の方向性も決定。しかし、私にあるのは(やる気)だけ。本場であぐーの 一流の味を学びたい!そんな思いになると即行動です。
以前、食事した『満味』さんへ赴き、奥様に修行したい趣旨を伝えると、「オーナーは 名護漁港〜宮古島までサバニ(琉球諸島で古くから使われている漁船)に乗っているので1週間ほど帰ってきません」とのこと。
私には時間がなかったので無理を言ってオーナーと連絡を取ってもらいました。
奥様からオーナーに自分の主旨を伝えて貰い、それなら テストを行いますとの事。それは『 あぐーへの思いや計画性』を作文で書いてくるというものでした。

それから直ぐにホテルに戻りフロントで用紙を調達。
あぐーとの衝撃的な出会いから、それに動かされた自分の行動、そして大阪で『 まんまーる』というお店を開店し、あぐーの美味しさを伝えていきたいという意気込みや自分の思いを作文にしました。

1週間後、社長である満名匠吾氏に読んでいただき、一瞬の沈黙がありましたが無事合格。30日間の「満味特別アグー研修」を受けることが出来ました。 匠吾さん、妙子さん、憂一さん、俊也さん、みどりさんや皆さんのおかげです。

店舗設計を一から自分で行い、塩野商店さんや伊藤銘木さん、倖生工業の陶山社長さんや
いろんな方々の協力を得てこの店を立ち上げる事が出来た事を感謝します

あぐー専門店 まんまーる』を開店して2年経ち、まだまだ認知されていない点も多くありますが、まんまーるファン、あぐーファンの皆さまに支えられ、あぐーの美味しさを大阪・松原で伝道しております。

決してあきらめない姿勢が私のオリジナル創作料理に表現されていますので、是非一度、ご賞味ください

後悔はさせません!お気軽にご来店くださいませ。

アグー豚専門店のまんまーるです。
マップ
〒598-0033
大阪府松原市天美南3丁目14-11
大和川マンション2号館1F
TEL 072-337-2332
■17:30〜23:00 (L.O 22:30)
■定休日 / 月曜日